フィルムで撮った写真こそ真実で、デジタルは画像だなんて過言だと思う。
ただ、好きだから撮る。
フィルムカメラの金属の手ざわりが。
フィルムを詰めて巻き上げる、確かな手ごたえが。
ネガの実在感や、粒子の厚みが。
暗室にこもり、自分の写真と再び対峙する静謐な時間が。
好きだから、フィルムで撮る。
これはカメラマガジンの受け売りです。
でも、フィルムカメラで写真を撮っている方には共感できるものがあるのではないでしょうか。
なぜフィルムカメラを始めたかは以前も書きましたが、デジタル一眼レフで撮って、RAWデータをLightroomで現像していく過程で、「失敗がないように撮っておけば後から修正できる」という気持ちが撮影中に芽生えていたからでした。
自分が好きな被写体を撮っているはずなのに、こんな感じでいいのだろうかと。
そこで、基本的には後から手が加えられないフィルムでの撮影を始めようと思い立ちました。
フィルムカメラを初めて約1年が経過し、デジタル一眼レフの素晴らしさも再認識しましたし、フィルムカメラの素晴らしさもわかりました。
以前撮ったヒメボタルはフィルムではなかなか難しい被写体ですが、デジタルなら綺麗な写真になります。
だけど、フィルムにはデジタルにはない雰囲気が出ますし、何より使うフィルムで色や表現が変わります。
なので、フィルムとデジタルは被写体や撮影条件とかによって使い分ければいいかなと考えてます。
まだ50本くらいフィルムのストックがあるので、これからもがんがん撮り続けて、
来年はモノクロの自家現像に挑戦したいと思います。