日本三大奇祭というのを御存知でしょうか?
「日本の祭り歳時記」には、なまはげ(秋田県)、吉田の火祭り(山梨県)、西大寺会陽(岡山県)が日本三大奇祭と記載があるそうですが、日本各所で日本三大奇祭だと主張しているお祭りがあり、公式に定まったものはないようです。
西大寺会陽は、奈良時代から続く行事で、ふんどしの男達が投下された2本の宝木(しんぎ)を奪いあうというお祭りで、宝木を獲得した人は福男となります。
西大寺会陽は約1万人が参加するビッグイベントで、会社や学校などでの団体で参加している参加者が多いようです。ただ、当日の参加もできるので外国の方も飛び込みで参加してました。
お寺の周囲には駐車場がありませんが、歩いて10分程度のところに大型スーパーがあり、この日だけは西大寺会陽のために無料開放されています。
午後5時過ぎに到着すると、会場では色んなグループが踊りを披露していました。
その中でも印象に残ったのが、蓮華といううらじゃ連のグループです。
出演グループの中で規模も大きかったのもありますが、非常に楽しそうに踊っているのが印象的でした。踊り手の人がきらきら輝いていて、羨ましいとともに自分が歳を取ってしまった寂しさも感じました。これを機にうらじゃというお祭りにも興味が出てきたので、今年は行ってみようと思います。
これが終わると、ついに境内に裸の男達が入ってきます。
男達は水浴びをして、身体を清めてから本堂に入ります。
20時30分になると一般客は境内に入ることができません。
徐々に男達が本堂内に集まってきます。本堂から押し出される人が続出していました。
宝木投下直前です。男達が密着して押し合うため、皮膚が摩擦で火傷するため、水がかけられます。
宝木投下時は照明が消されるため、写真は撮れませんでしたが、もみくちゃ状態が15分ほど続いたのちにアナウンスで宝木が奉納されたと流れて終了となりました。あまりに人が多くて、宝木がいつ境内を抜けたかわかりませんでしたが、結構楽しめました。
ただし、外で何時間も待つため、防寒だけはしっかりしていかないと大変なことになります。
行って写真を撮る方は以下の点に注意が必要です。
1.観覧席からは少し距離があるので、200mmくらいまでの望遠レンズを用意する
2.三脚が禁止(一脚はOK)
3.立見観覧席の前に座敷席があるので、人が座ると見えなくなる
今年は旅行や登山だけではなく、色んなお祭りにも参加して写真を撮ろうと思います。